【廃盤新品未開封】GONG / Expresso 2 [Import]

新品未開封です。
７８年発表の１１作目。個人的にはジャズ・ロックのベスト３に挙げている名盤。デヴィッド・アレンが抜けた後の演奏者のみのゴングとしては５作目(実質は３作目) となり、本作あたりからアレン色が完全になくなった。メンバーも全員がフランス人であり、もはや完全にフランスのグループなのだが、初期と比べると微妙にカンタベリー臭がするところが憎い。また前作で演奏メンバーの中心的役割を果たしていたアラン・ホールズワースも脱退しており、(ゲストとして１．と３．４．には参加) この作品では打楽器奏者３人＋ベースの合計４人という特異な楽器編成となっていて、それだけでも聞く価値は十分にある。ドラムスは元よりマリンバ、ヴィブラホンなどで構築されたサウンドは文句なしに素晴しい。またゲストが物凄く、アラン・ホールズワースの他にもギターでミック・テイラー、ヴァイオリンでダリル・ウェイが参加しており、プログレのファンには絶対に外せない一枚だと思う。楽曲はこの編成を全く考えなくともいいくらいのポップさであり、ジャズ・ロックの作品としては特に分かりやすい部類だろう。パーカッシヴなヴィブラホンにタイム感が抜群のフレットレス・ベースが乗っかる４．や坂本龍一辺りに通じる東洋的なメロディを聞かせる５．あたりは最高の出来栄。アレン時代の珍妙なイメージで避けていると大失敗です。

1. Heavy Tune
2. Golden Dilemma
3. Sleepy
4. Soli
5. Boring
6. Three Blind Mice