

マイケル・シュルツ / カー・ウォッシュ Car Wash
¥50 税込
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コメディアン兼シンガーソングライターのリチャード・プライヤーが、表紙にあしらわれている『カー・ウォッシュ』だが、見かけにごまかされてはいけない。1976年製作の軽いコメディー作品『カー・ウォッシュ』は、ロバート・オールトマン作品やアラン・ルドルフ作品のように大御所が勢ぞろいするオールスター・ムービーだ。作品中では、スクリーンやステージではあまりお目にかかれない懐かしのスターが多数出演する。
舞台はスモッグに覆われたロサンゼルス。ラジオから流れる陽気なトークとともに1日が始まる。そしてカメラが映し出すのは、道端の看板「デラックス・カー・ウォッシュ」。経営者は究極のケチ、ミスターB(サリー・ボイヤー)だ。従業員やひまつぶしに来る人など、めまいがするほど多種多様な人物が続々とやってくる。オカマのリンディ (アントニオ・ファーガス)、歌手志望のフロイド&ロイド兄弟(イケてる兄とむっつりした弟のコンビをダロー・アイガスとドゥエイン・ジェシーが演じている)、タクシー運転手(ジョージ・カーリン)、レジ係のマーシャ(メラニー・メイロン)など、ありとあらゆるタイプの登場人物が現れては車を洗い、拭きあげ、磨き、デートの申し込みもする。
『カー・ウォッシュ』では大事件も起こらず、特筆すべき出来事も目新しいギャグもない。アントニオ・ファーガス演じるオカマのリンディは、差別されることもなければ最後に殺されるわけでもないあたりが斬新だが、ほかのキャストはことごとく“普通”である。リチャード・プライヤーは、ダディ・リッチという名の金持ち牧師役で少しだけ登場する。ジョエル・シューマカー(『バットマン・アンド・ロビン』『フォーリング・ダウン』『依頼人』)の脚本による『カー・ウォッシュ』は、本当に何も起こらない映画だ。なぜDVDで復刻したのだろう。色あせた古い没個性的な作品で、さびた古い車のようにしか見えないのに。
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